高齢者見守りサービスは、月額料金だけで選ぶと失敗しやすい分野です。安く見えても、初期費用、機器代、駆けつけの都度費用、通信環境、契約期間、解約費用まで含めると、家庭ごとの総額は変わります。
先に結論をいうと、ゆるい安否確認なら生活反応型、急変時の対応まで重視するなら警備会社型、映像で状況確認したいならカメラ型が候補になります。ただし、カメラ型は本人の同意とWi-Fi環境が前提です。
この記事では、2026年5月20日時点で確認できた公式公開情報をもとに、主要な見守りサービスを比較します。ランキングではなく、親の状態と家族が動ける距離に合わせて選ぶための整理です。
まず決めること
見守りサービスを選ぶ前に、次の3つだけ決めておくと比較しやすくなります。
- 家族が見たいのは「生活反応」か「映像」か「緊急時の駆けつけ」か
- 親の家にWi-Fiや固定回線があるか
- 異常通知が来たとき、家族がすぐ動ける距離にいるか
遠方に住んでいて家族がすぐ動けない場合は、月額が少し高くても第三者の駆けつけ型を優先する価値があります。逆に、毎日の反応をゆるく確認したいだけなら、電球やポット、訪問型のほうが親の負担は小さくなります。
月額料金の比較表
セコム 親の見守りプラン
- 月額
- 5,610円〜
- 初期費用
- 別途確認
急変時の第三者対応まで重視する家庭向け。初期費用、設置条件、対象エリアは見積時に確認します。
公式で条件を見るHOME ALSOK みまもりサポート
- 月額
- 1,870円〜
- 初期費用
- 0円〜70,565円
買い上げ、レンタル、ゼロスタートで総額が変わります。オプション込みの月額で比較します。
公式で条件を見るクロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン
- 月額
- 1,738円
- 初期費用
- 0円
24時間の点灯・消灯反応をもとに異常を通知。警備業務ではなく、訪問は営業所営業時間内です。
公式で条件を見る東急セキュリティ ペンダントプラン
- 月額
- 2,398円
- 初期費用
- 5,500円
東急線沿線中心。駆けつけは都度5,500円、解約時の作業費も確認が必要です。
公式で条件を見る東急セキュリティ 置くだけプラン
- 月額
- 3,498円
- 初期費用
- 5,500円
工事不要で非常ボタンと安否確認センサーを使うタイプ。対象エリアと契約期間を確認します。
公式で条件を見る象印 みまもりほっとライン
- 月額
- 3,300円
- 初期費用
- 5,500円
ポットの使用状況で見守る方式。本人が日常的にポットを使う家庭と相性があります。
公式で条件を見る郵便局のみまもり訪問サービス
- 月額
- 2,500円
- 初期費用
- 要確認
毎月1回の訪問を重視する家庭向け。駆けつけは別契約の任意オプションです。
公式で条件を見るSwitchBot 見守りカメラPlus 3MP
- 月額
- 0円〜400円
- 初期費用
- 本体3,980円
ローカル保存なら月額0円運用も可能。カメラ同意、設置場所、クラウド料金を確認します。
公式で条件を見るATOM Cam 2
- 月額
- 0円〜660円
- 初期費用
- 本体4,780円
microSD保存とクラウド録画で費用が変わります。上り回線速度とプライバシー確認が必要です。
公式で条件を見る料金・条件・対象エリアは変更される場合があります。広告リンクを含む場合があります。
表の金額は、公式公開情報を確認できた範囲の目安です。ホームセキュリティ系は機器構成や住まいの条件で初期費用が変わるため、最終的には公式見積りで確認してください。
安い見守りサービスを探す前に見る費用
月額が安い見守りサービスを探す場合でも、月額料金だけで比べると判断を誤りやすくなります。電球型や一部のカメラ型は月額を抑えやすい一方で、カメラ本体代、クラウド録画、通信回線、駆けつけ費用が別にかかる場合があります。
費用相場を見るときは、少なくとも次の4つを分けて確認します。
- 毎月かかる基本料金
- 初期費用、機器代、工事費
- 駆けつけや訪問の都度費用
- Wi-Fiや固定回線など通信環境の費用
「安い順」に並べるよりも、家族が必要としている確認方法まで含めた総額で見るほうが安全です。ゆるい安否確認だけなら低月額の生活反応型、緊急時の現地確認まで必要なら警備会社型、映像確認が必要ならカメラ型という順番で候補を分けます。
タイプ別の選び方
警備会社型
セコム、ALSOK、東急セキュリティのような警備会社型は、非常ボタン、生活リズムの異常検知、救急通報、駆けつけ対応を重視する家庭に向いています。
月額だけを見ると生活反応型より高くなりがちですが、家族が遠方にいる場合や、夜間・休日に家族だけで対応するのが難しい場合は、第三者が現地確認できること自体に価値があります。
確認すべき点は、月額料金よりも次の項目です。
- 初期費用と機器の買い取り・レンタル条件
- 駆けつけ1回あたりの費用
- 鍵の預かり有無
- 対象エリア
- 契約期間と解約費用
セコムとALSOKはA8.netで提携承認済みのため、警備会社型の詳しい比較記事でPR表記つきの公式条件確認リンクを掲載しています。契約期間、鍵預かり、駆けつけ条件まで確認する場合は、警備会社型見守りサービスの比較記事で整理しています。
生活反応型
クロネコ見守りサービスや象印みまもりほっとラインは、電球やポットの使用状況から生活反応を確認するタイプです。本人がボタンを押したり、スマホを操作したりしなくても見守れる点が強みです。
このタイプは、カメラに抵抗がある家庭や、毎日きちんと連絡を取るほどではないが異変には気づきたい家庭に向いています。一方で、急な転倒や体調悪化をその場で判断する仕組みではありません。
安否の通知を受け取ったあとに誰が動くのかは、事前に決めておく必要があります。
訪問型
郵便局のみまもり訪問サービスは、郵便局社員などが定期的に訪問して生活状況を報告するタイプです。機器ではなく人の訪問を重視したい家庭に向いています。
毎日の異常検知ではなく、月1回の訪問が中心です。親が人と話す機会を持てる反面、緊急時対応を主目的にするなら、別の駆けつけ手段と組み合わせて考えます。
カメラ型
SwitchBotやATOM Camのような見守りカメラは、本体代を支払えば月額0円で使える場合があります。microSD保存ならランニングコストを抑えやすく、クラウド録画を使う場合は月額費用がかかります。
ただし、カメラ型は次の条件を満たせる家庭向けです。
- 親本人がカメラ設置に同意している
- 2.4GHz Wi-Fiが使える
- 映像を見る範囲と時間を家族内で決められる
- クラウド録画の必要性を判断できる
「心配だから常時見たい」ではなく、玄関、リビングの一部、服薬場所の近くなど、目的を絞って設置するほうが受け入れられやすくなります。
Wi-Fiがない実家ではどうするか
Wi-Fiがない家では、通信回線内蔵型やWi-Fi不要型を優先します。クロネコ見守りサービス、東急セキュリティ、象印みまもりほっとラインのように、専用通信や通信料込みで使えるサービスは導入しやすい候補です。
カメラ型を使いたい場合は、先に通信環境を整える必要があります。その場合は、光回線が必要なのか、ホームルーターで足りるのか、親の家の設置場所と電波状況を確認します。
通信の見直しは、別記事の電気代の見直しで先にやることでも整理しています。見守りカメラを入れる前に、通信費まで含めた月額で見てください。
認知症や外出不安がある場合
認知症による外出不安がある場合、室内の見守りサービスだけでは足りないことがあります。自治体の見守りシール、SOSネットワーク、地域包括支援センターへの相談、スマホやGPS端末の位置共有なども併用候補になります。
まずは住んでいる自治体で、次の制度があるか確認します。
- 見守りシール
- 認知症高齢者等SOSネットワーク
- 救急医療情報キット
- 高齢者見守りサービスの助成
- 地域包括支援センターの相談窓口
介護全体の入口は、親の介護準備で最初にやることチェックリストで整理しています。見守り機器だけで解決しようとせず、公的相談窓口とセットで考えるほうが安全です。
申込前の確認リスト
申込前には、最低限ここを確認してください。
- 月額料金に含まれる範囲
- 初期費用、機器代、工事費
- 駆けつけ費用が月額込みか都度払いか
- 通信回線が必要か
- 対象エリア外ではないか
- 契約期間と解約費用
- 親本人の同意が取れているか
- 異常通知が来たときに誰が対応するか
見守りサービスは、導入して終わりではありません。通知を受けた家族が何をするのか、近所の親族や地域包括支援センターに相談できるのかまで決めておくと、実際に使いやすくなります。
まとめ
月額の低さだけで選ぶなら、電球型やカメラ型が候補になります。ただし、急変時の対応や第三者の駆けつけまで求めるなら、警備会社型も比較に入れるべきです。
親が元気なうちは、生活反応型や訪問型でゆるく始める。体調不安や遠方対応が増えてきたら、駆けつけ型を検討する。カメラ型は、本人同意とWi-Fi環境が整う場合だけ候補にする。
この順番で考えると、費用と安心感のバランスを取りやすくなります。